基礎代謝量

基礎代謝量とは、1日に消費されるエネルギーの中の一つです。
この消費エネルギーには大きく分けて3つあります。

基礎代謝量(約60~70%)

何もせずじっとしていても、生命活動を維持するのに必要なエネルギー。
体温を維持したり、心臓を動かしたりするときに消費される、生命維持のために必要な最低限のエネルギー。
成人した一般男性で約1500kcal、女性で約1200kcalです。

生活活動代謝量(約20~30%)

身体を動かし、運動することなどで消費されるエネルギー。
日常生活において、体を動かす仕事がメインな人は、この消費エネルギーが多いでしょう。
しかし、どれだけ激しい運動をしても、基礎代謝の半分程度しか消費しません。

食事誘発熱代謝量(約10%)

食事の消化や吸収など、体温を上げるために消費されるエネルギー。
食事をしたり、体が温まって汗をかいたりと、食事の行為によって起こるエネルギーのことをいいます。
これが一番消費しないエネルギーです。

つまり、身体の中でもっとも消費されるエネルギーは、生命維持のために必要な「基礎代謝量」となります。

年齢によって低下する基礎代謝量

この基礎代謝量は、性別や年齢、生活習慣などによって、男女問わず、18歳頃から年齢を重ねるごとに低下していきます。
低下する主な原因として、脂肪を燃やしてくれる筋肉の減少です。

20歳を過ぎると、1年に1%の筋肉が衰えていき、以前と同じような食事の量を摂っていても、年間で約0.3kgの脂肪が蓄積されてしまいます。
これが10年続いてしまうと、10年後には約3.4kg増加してしまいます。

そのため、自身の基礎代謝量をしっかりと把握しておく必要があります。

本来、消費エネルギー(日常生活での活動量)が摂取エネルギー(食べる量)を上回っていれば、自然と体型維持ができ、健康的な体を作れます。

基礎代謝以下のカロリーしか取らないような無理なダイエットをすると、生命維持のためのエネルギーが不足してしまいます。

エネルギーが不足すると体が危機を感じ、省エネモードに切り替わり、基礎代謝がどんどん低くなり、痩せにくい体になってしまいます。

そのため、健康的に体重を減らしていくためには、基礎代謝量以上、必要エネルギー量以下の食事を最低限摂取するように心がける必要があります。

基礎代謝を上げると言う事は、毎日同じような生活していても、痩せやすい体を作れると言うわけです。

ですから、私たちの体にとって、基礎代謝というのは非常に大切なものとなります。